Funds・ファンズの波に乗ってみたい

Funds・ファンズとは

今年に入って、面白いニュースが飛び込んできました。ソーシャルレンディングのサービス比較サイトを運営するクラウドポートが、第二種金融商品取引業の登録を行い、個人向けの投資サービス「Funds(ファンズ)」をスタートするというものです。ソーシャルレンディングのサービス比較サイトは、株式会社ZUUが事業譲受し、「ZUU funding」としてリニューアルし運営されています。
Fundsが面白いビジネスモデルなのは、「資産形成したい個人」と「事業資金を借りたい企業」を結び貸付ファンドの取引ができるプラットフォームで、投資家のお金をFundsが集めて、対象企業に貸し付けるというもので、Fundsはあくまで資金の募集のみをして、自らファンドを組成、貸付を実行することはないです。ファンドを受けたい企業の基準も厳格化されていて、「上場企業」「監査法人の監査を受けている企業」「VCから出資を受けている企業」になります。ファンドを受ける企業は、全財産が借入金の返済原資となり、想定通りの利益が出なかった場合でも、借り手企業は返済不能にならない限り、自らの資産を投げ打って返済しなければならない仕組みとなっています。Fundsの基準をクリアした企業がFunds上でファンドを組成する仕組みとなっています。

投資する側のFundsのメリット

¥1から投資が可能です。¥10,000からというのはよくありますが、¥1からというものはなかなかなく、おつりや細かく貯めていたお金を資金として活用できます。また、¥1から投資ができるということは、戻ってきた分配金をそっくりそのまま次の分配金に投資することができます。なお、会員登録や口座開設はもちろん、口座の管理費や出金手数料も一切かかりません。ただし、金融機関の口座からFundsに入金する際の銀行間の振込手数料は投資家負担になります。
<念のため記しておきますが、入金手数料や利回りによっては¥1だと、マイナスになる可能性がありますので、その点はよく考えて投資してください。>
また、年間利回りは1.5%〜6.0%を予定しています。個人的には、一番気に入っているのが、デポジット口座への入金がされていなくても(足りなかった場合)、申し込み後の入金でも可能です。デポジット口座にお金を入れていても、クリック合戦に負けてしまい、デポジット口座にお金が入っているだけという状況が回避できます。そして、デポジット口座にただお金が入っていても、投資意思がない場合は3ヶ月で自動返金されます。

投資する側のFundsのデメリット

途中解約は原則として不可です。急なお金が必要になっても解約はできません。あくまで余剰資産で行いましょう。もちろん、投資ですから元本の保証はありません。貸付先が債務不履行となった場合は、元本が毀損する可能性があります。過去4ファンドが実施されていますが、ものの数分や10分強という猛烈な勢いで募集終了となっております。そして、1月にスタートしたばかりですので、まだ運用期間が終了しているファンドはありません。

Fundsファンド一覧(2019年3月11日現在)

◆2019年1月23日募集開始<開始16分で募集終了>
▽大田区XEBECファンド
予定利回り:5.0%/年
運用期間:12ヶ月
募集金額:¥26,200,000
▽LENDYオンラインレンディングファンド
予定利回り:6.0%/年
運用期間:4ヶ月
募集金額:¥7,000,000
▽アイフルビジネスローンファンド
予定利回り:1.8%/年
運用期間:12ヶ月
募集金額:¥50,000,000
◆2019年2月15日<開始1分足らずで募集終了>
▽台東区XEBECファンド
予定利回り:4.5%/年
運用期間:12ヶ月
募集金額:¥20,135,000

Funds

思わぬ面白い効果もありました

Fundsに参加することを発表した時に、東証二部のデュアルタップ社が、株価が急騰しストップ高になったり、明豊エンタープライズもFundsの取り組みを発表した後、株価が上昇した現象もありました。

実は…私自身、まだクリック合戦に負けていまして、次回こそはエントリーできればと思っております。